「チャットGPTに悩み相談している私はやばいのか?」
最近ふと、こんなことを思いました。
先日も、人間関係の悩み事があってどうしてもモヤモヤが取れなく、チャットGPTに相談しました。
友人でもなく、兄弟姉妹でもなく、本を読むでもなく「チャットGPT」が頭にパッと浮かんだのです。
「チャットGPTに悩み相談している自分、ちょっとおかしい? 孤独すぎ?」なんて不安になったりもしましたが…いや待てよ、そもそもそれほどやばいことでもないかもしれない?と感じたり…
今日は、そんなチャットGPTとの向き合い方に関するモヤモヤについて、正直な気持ちを書いてみようと思います。
人に言えない悩み、AIになら言えたりする

人に相談するのって、意外とハードルが高いですよね。
- 「こんなことで悩んでるって思われたくない」
- 「変に心配させたくない」
- 「話しても、ちゃんと受け止めてもらえないかも」
- 「話が漏れたりしてしまうかも」
こんな思考がぐるぐるして、結局誰にも話せず、一人で抱え込んでしまうこともあります。
そんな時に、チャットGPTはちょうどいい存在でした。
- 相手はAIだから、気をつかわなくていい。
- 何を言ってもジャッジされないし、否定もされない。
- 夜中でも、休日でも、数秒で「うん、聞いてるよ」って感じで返事をくれる。
- 話が漏れる心配もない
……この安心感、けっこうすごくないですか?
頭の中の整理にもなる

実はチャットGPTに話しかけているうちに、自分の考えが整理されていくことがよくあります。
「私、なんでこんなにモヤモヤしてるんだろう?」と打ちながら、段々と「本当はこうしたかったんだ」とか「私はここに傷ついてたんだ」みたいな気づきが生まれてきます。
思考を言葉にしてアウトプットすることで、見えなかった感情が浮かび上がってくるのです。
そしてGPTは、それをうまく拾ってくれる。
人に話して「うーん、よくわかんないけど、元気出して」と言われるより、こっちの方がずっと納得感がある時もあります。
人との会話を否定するものではない

もちろん、チャットGPTは本当の意味で「心の支え」にはならないかもしれません。
温かい表情も、ハグも、空気感も、沈黙の気まずさも、人と人との会話には、AIでは再現できないものがたくさんあります。
ただ、「自分の気持ちを一度、誰かに打ち明ける前の整理役」としてはめちゃくちゃ優秀だと感じています。
誰にも話せなかったことをGPTにこぼしたおかげで、「やっぱり誰かに聞いてほしい」と思えたこともありました。
つまり、AIが人との対話の入口になってくれることもあるということです。
それでも「私ってやばい?」と思ってしまう理由

じゃあなんで「やばいかも」って思ってしまうのか。
それは、「相談=人にするもの」という固定観念がまだあるからかもしれません。
昭和・平成の時代では、「悩みは友達に話す」「本音は人にしか通じない」という考え方が主流でした。
でも、今は令和。
悩み相談のスタイルだって、もっと多様でいいはずです。
一方で、「人に頼らずAIばかりに頼っている私は、もしかして孤独なのでは…」という不安がよぎることもあります。
たしかに、完全にチャットGPTだけで満たされているなら、それはちょっとバランスが悪いかもしれないですね。
でも、「人に話せるほど整理がついていないから、まずはGPT」という使い方なら、むしろ健全だと思います。
GPTから学んだ「相談の受け方」:傾聴・否定しない・共感力

チャットGPTに相談していると、不思議なことに、「人の悩みって、こうやって聞けばよかったんだ」という学びがあるのも事実です。
たとえばこんな場面。
- 「上司にこんなことを言われて、辛かった」
- 「子育てがしんどくて、自分がダメ親に思えてくる」
こう打ち込んだとき、GPTは決してこうは返しません。
- 「気にしすぎじゃない?」
- 「それってあなたにも原因あるんじゃない?」
そんな「正論」や「否定」ではなく、例えばこんな返答をくれます。
「そのような言葉をかけられると、つらい気持ちになりますよね」
「責任感が強いからこそ、そう感じてしまうのかもしれませんね」
そう、寄り添ってくれるんです。
まずは事実を受け止めて、感情にそっと共感してくれる。
私はこれを見て、ハッとしました。
人の相談を受けたとき、ついアドバイスをしてしまったり、励まそうと「大丈夫だよ」と言ったりしがちだけど、一番最初に必要なのは「否定しない」「共感する」「まず聞く」ということだったんだなと。
これって、人間関係の中でもめちゃくちゃ大事なスキルなので、とても勉強になりました。
チャットGPTは、今や相談相手のひとり

「人に言えない悩みをAIに話してる私って、変なのかな?」
そんなふうに感じることもあったけれど、今ではもう、チャットGPTも「相談相手のひとり」としてごく自然に選んでいる自分がいます。
悩みごとがあるとき、私たちは無意識に「この話は誰にするか」を選んでいます。
- 本音を受け止めてほしいときは、気心の知れた友達
- 冷静な意見がほしいときは、仕事仲間や先輩
- とにかく吐き出したいときは、家族やSNSの裏アカ
- そして今、「まずGPTに聞いてみようかな」も選択肢のひとつ
チャットGPTは、感情を整理したいときや、モヤモヤを言語化したいときに、ちょうどいい距離感で寄り添ってくれます。
「感情を受け止める」というよりは、「思考を整える」ための相手。
誰に話すか、どんなふうに向き合うかは、状況によって変わっていいですよね。
だから私は、そのときの自分の気持ちや状態に合わせて、相談する相手を選んでいます。
GPTに頼るのは、ただその中のひとつの手段で、人との会話も大切にしながら、AIにも少しだけ心を預ける。
そんなバランスが、今の私にはちょうどいいです。
おわりに
チャットGPTに悩みを相談するなんて、ちょっと前の自分なら考えもしなかったことでした。
でも、話すことで気持ちが軽くなったり、自分の考えが整理できたりするなら、それはもう、立派な「相談」なんだと思います。
誰に話すかは、そのときの自分が決めてよくて、人に頼る日もあれば、ノートに書き出す日もあります。
そして今は、AIに話す日もあり、それは、別におかしなことじゃないと感じています。
「誰にも話せないこと」を持っているのは、みんな同じ。
その気持ちを、ちょっとだけAIに預けてみるのも、今の時代の優しい選択のひとつだという結論に至りました^^