【低学年男子】息子の描く絵が残酷すぎる!?男の子の描く絵について、調べて分かったことをシェア!

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【低学年男子】息子の描く絵が残酷すぎる!?男の子の描く絵について、調べて分かったことをシェア!

クラスのお友だちと休み時間に絵を描くことがブームになり、楽しそうに描いている様子の息子。

「○○くんが絵が上手だから、僕も上手く描けるようになりたい!」と、家にいる時も何枚も絵を描いていました。

最初は好きなキャラクターや戦闘シーンを描いていたのが、先日、包丁で人が刺され血を流している残酷なシーンが描かれていて驚いてしまいました。

「息子大丈夫か!?」と、少し心配にもなりましたが、その絵をじっくり見て耳を傾けると、残酷な絵を描いた背景やこだわりに気づくことができたのです。

残酷な絵を描いていたからといって、すぐに不安になる必要はありません!

今回は息子が実際に描いた絵を基に、描いた背景や、調べて分かったことなどをシェアしたいと思います。

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低学年男子【息子が描いた絵】と会話のやり取り

息子が描いた絵です。

最初は、好きなキャラクターや戦闘シーンの絵でした。

戦闘シーンの絵
▲戦闘シーンの絵。紙いっぱいに描かれています。中には残酷な描写も。
戦闘シーンの絵
▲怪物をマシンガンなどでやっつけています。

私自身絵が得意ではないので、想像力豊かで、イメージしたものをそのままダイナミックに描けている息子の絵を見て感心してしまいました。

ママ(ハルニレ)

おぉ~!
すごい迫力のある絵で、かっこいいね!

息子

これはね、この怪物から触角が出てて人を食べちゃうの。
人が踏みつぶされたり、ドリルが出てきて、、、

その怪物をライフルやマシンガンでやっつけるの!

ママ(ハルニレ)

おぉ!割と残酷なことを、なんと嬉しそうに説明してくれるんだ。

こんな感じで、息子としては、「かっこいい絵」を描いているという感覚の会話内容でした。

そして先日、包丁で人が刺され血が流れている残酷なシーンを学校で描いてきました。

低学年男児が描いた残酷な絵
▲包丁で人が刺され血が流れている絵

悪者のような相手ですが、「人 対 人」で血の流れた現実的な絵になっていて驚いた反面、さほどマンガ本も読まないのに「コマ割り」で描いている絵に、これまた感心してしまいました。

ママ(ハルニレ)

おぉ~!
マンガ本のように一コマごと分けて描いたんだね。

息子

そう!○○君の真似をしてみたの。

ママ(ハルニレ)

これは血が流れているけど、どんな絵なの?

息子

最初は敵にやっつけられてるけど、最後は進化して強くなって勝つんだよ。血が流れているのは、○○くんも描いていたから描いてみた。

丁寧に話を聞いていると、ストーリー仕立てになっていることが分かりました。

低学年男児が描いた残酷な絵
▲左ページ:第1話
低学年男児が描いた残酷な絵
▲左ページ:第3話/右ページ:第2話
低学年男児が描いた残酷な絵
▲左ページ:最終話/右ページ:第4話

確かに息子の話す通り、最後は「バキバキバキ・・・!!」と進化して、逆転するといった内容でした。

最終的には敵をやっつける本人なりに「かっこいい戦闘シーン」だったようです。

そして、「コマ割り」したり、血を流す描写が多いのは、絵の上手なお友だちの影響もあったようでした。

男の子の絵に見られる傾向とは?

低学年男児が描いた絵
▲かっこよく、黒と赤を基調とした絵が多い

息子の絵を見て感じたことが、「かっこいい絵が多い」ことと、「黒とを基調とした絵が多い」ということです。

私の幼少期の絵や娘の絵とは全く違うので、興味を掻き立てられました。

男の子の絵に見られる傾向として、武蔵野大学名誉教授:皆本二三江氏の『「お絵かき」の想像力 子どもの心と豊かな世界』(春秋社:2017年)にこのように書かれています。

  • 小学校低学年ごろまでの男の子が自由に描く絵には、仮想敵と正義の味方との戦闘場面がけっこう多い
  • 人間の出現が少なく、人工物に高い価値を感じている
  • 男の子にとっての「よい絵」とは「強い絵」
  • 男児画には、と黒だけの配色が多い。中間色はあまり使わず、はっきりしている色を組み合わせて強い効果を作る
  • 線で描く形を重視していて、色にはあまり関心がない
  • 空間認知能力が優れているため、様々な構図を描く
  • 自分を取りまく外部の世界から得た、現実に見聞きした事柄を正確に表現しようとする
男の子の
ハルニレ(ママ)

まさに息子の絵のことだ~!

著書によると、男の子と女の子は、異なる価値観と美意識を土台に絵を描いているんだそうです。

息子の絵について理解を深められ、とても嬉しく思いました。

では、女の子の描く絵に見られる傾向はどうでしょう。

  • 女の子の自由画には、自然・小動物・人々の平和な暮らしが描かれていることが多い
  • 女の子は、幸福な自分の内部の世界を描く
  • 暖色や中間色をたくさん使うので、華やかながらも穏やかな絵になる
  • 公平を好む性質があるため、特定の色を大量に使わず、少量ずつ小分けに使う
  • 奥行きのない二次元の世界を、どのモチーフも等しく大事なものとして等価に描く
  • 「きれい」「かわいい」が価値の基準

私だけでなく、娘や息子も男女の絵の違いについて、「うんうん!分かる。」と納得して聞いていましたよ。

残酷な絵を描く背景とは?

男の子の絵に見られる傾向を基に、息子がかっこいいながらも残酷な絵を描いた背景には、どんなことが考えられるでしょうか。

二つの参考文献から、抜粋しました。

「自由画に関して」

男の子の画題は、彼らを取りまく外部の世界から得ています。現実に見聞きした事柄なのです

引用元:武蔵野大学名誉教授:皆本二三江氏の『「お絵かき」の想像力 子どもの心と豊かな世界』(春秋社:2017年)

人が死ぬ絵

傷ついている絵を描く時の理由としては

①現実的に 死に直面した

②人が傷ついたり死亡したりする映像や話を見たり聞いたりした

③いじめ、虐待などのSOS

しかし 一番多いのが

④精神的、身体的成長の時期のお知らせ

「負の感情」というのは

人には必ずあります。

絵などの表現行為には

こうした

「負の感情」を解消 昇華する力があります。

もう一つ 死を描く大きな特徴として

思春期を迎える頃があります。

登場人物が血を流している絵を描くのもこの頃

そうした特徴的な絵を描きだすのが

5年生6年生頃

これは中学生頃まで続きます。

また 死んでいる絵や血を流している絵だけではなく

お墓や 影だけの絵 などが増えてくるのもこの頃です。

「負の感情と向き合うこと」

これは人間にとって とても重要です。

引用元:アートスクール等を運営する芸術感性開発総合研究所ソダテルLABOブログ「怖い絵を描く子どもたち」

息子は、様々な場面で人が傷ついたり死亡したりする映像や話、見聞きしたものを、そのまま描いたのだと思いました

しかし、それ以外にも「成長過程におき、負の感情を解消する表現行為として、人によってこのような残酷な絵を描くことがある」こと。

「いじめ、虐待などのSOS」の場合もあることを知ることができました。

心配な面があれば、注意深く見守ること、時に相談することも必要ですね

それでは、「息子は、様々な場面で人が傷ついたり死亡したりする映像や話、見聞きしたものを、そのまま描いた」と私が感じたことについて、息子の様子を詳しくご紹介します。

「様々な場面で、人が傷ついたり死亡したりする映像や話を見聞きした」

考えられる場面をまとめました。

  • YouTube
  • お友だちの話
  • ニュース番組

息子は、男の子を中心に人気の「スキビディトイレ」のYouTubeにはまっていて、剣で刺したり、ピストルで撃つ撃たれるといった映像を見ています。

この「スキビディトイレ」は、海外発のショートCG動画で、地球侵略をもくろむ「スキビディトイレ」と、「カメラマン」「スピーカーマン」「テレビマン」との戦いが、残酷かつかっこよく描かれているものです。

低学年男子の絵
▲息子の描いたキャラクターの絵

クラスのお友だちと休み時間に絵を描く際も、この「スキビディトイレ」の絵を描くことが多いそうです。

そして、お友だちが見たアニメの話(血が流れる描写を含むもの)や、残酷な描写も聞いたりするそうで、たくさん刺激を受けている様子でした。

他にも、ニュース番組で「女性が刺されて死亡しました」「刃物で乗客を切りつけ、大けがをして病院に搬送されました」「銃のようなもので撃たれ心肺停止状態です」

といったフレーズを耳にし、子どもがジーっとテレビを見つめていたり、「何があったの?」「心肺停止ってどういう意味?」と不安そうに聞いてきたこともあります。

メディアを見る際、【レイティング区分】=「鑑賞を推奨する視聴者の年齢」に関しては、人並みに気を付けている方だと思っておりますが、「人が傷ついたり死亡したりする映像や話」に触れる場面は、改めて思い返すと多いのだな~と気づかされました。

絵に関する会話のやり取りで意識したこと

人を刺している絵を見た時には、正直驚きましたが、そのままの感情で絵に関して触れるのではなく、次のようなことを意識して会話をしました。

  • 描いた絵を最初から否定しない
  • 見た側が感じた良い部分や好きな部分を具体的に伝える
  • 「これはどんな絵なの?」など、質問をしてみる

描いた絵を最初から否定しない

「なんでこんな絵を描いたの!」「こんな怖い絵を描くのは止めなさい!」と、頭ごなしに否定するのは止めましょう。

物の見方、考え方は人それぞれ違い、それは親子であっても変わりありません。

そして、男の子と女の子の絵ひとつとっても、価値観と美意識の違いがこれだけはっきり現れています。

なのでまずは、絵を描いたこと自体を認めるようにしましょう。

「たくさん描けたんだね」「集中して描いたんだね」「よく見て描いたんだね」

と言ってもらえるだけで、子どもは喜びますよ。

見た側が感じた良い部分や好きな部分を具体的に伝える

子どもの描いた絵に興味を持ち、じっくり見て、見た側が感じた具体的な良い部分を褒めましょう。

  • 構図・・・「迫力があるね」「細かく丁寧に描いたんだね」「力強いね」「工夫したんだね」など
  • 色合い・・・「黒と赤でかっこいいね」「好きな色を使ったんだね」など

子どもの感性を尊重し、肯定的に伝えたいですね。

「これはどんな絵なの?」など、質問をしてみる

「これはなぁに?」「これはなにを描いた絵なの?」と聞いてみると、子どもの興味のあることや、見聞きしたもの、イメージしたものが見えてきます。

会話のやり取りを通して、自分の絵を客観的に見られるので、返答に関しては「そうなんだね」「いいね」「教えてくれてありがとう」位に留めればOKです。

あまりにしつこい質問攻めは、勘ぐられる要因になってしまうので避けた方が無難ですよ。

さいごに

息子の絵をきっかけに、関連する参考文献などを調べ、そもそも男の子と女の子の描く絵には、異なる価値観と美意識があることを知ることができました。

そして、「男の子は現実に見聞きした事柄を正確に表現しようとする」ことを知り、息子は、様々な場面で人が傷ついたり死亡したりする映像や話、見聞きしたものを、そのまま描いたのだと分かりました。

残酷な絵を描いていたからといって、すぐ不安にならず、まずは子どもの描く絵をじっくり見て、耳を傾けてみてください。

「子どもの興味のあること」「見聞きしたもの」「感じていること」など、様々な背景が見えてくるはずですよ。

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