フォークリフトに子どもを乗せては絶対にダメ!事故が相次ぐ中で考える安全意識

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フォークリフトに子どもを乗せては絶対にダメ!事故が相次ぐ中で考える安全意識

フォークリフトは工場や倉庫などで荷物の運搬に欠かせない車両ですが、その誤った使用や不注意が重大な事故を引き起こすことがあります。

特に、子どもをフォークリフトのツメ部分に乗せる行為は非常に危険であり、過去にも痛ましい事故が発生しています

以下に、実際の事故事例を紹介し、なぜ子どもをフォークリフトに乗せてはいけないのかを考えます。

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子どもをフォークリフトに乗せたことによる、実際に起きた事故事例

写真AC:フォークリフト
▲写真AC:フォークリフト

子どもをフォークリフトに乗せたことによる、実際に起きた事故事例です。

1. フォークリフトからの落下による死亡事故(2021年、滋賀県)

2021年、滋賀県守山市で父親がフォークリフトの爪部分に6歳と10歳の姉妹を乗せて運転中、姉妹が落下し、小学1年生(6歳)の妹が死亡、小学5年生(10歳)の姉が負傷する事故が発生しました。 ​

2. フォークリフトでのブランコ遊び中の死亡事故(2022年、群馬県)

2022年、群馬県で父親がフォークリフトを操作し、パレットにベルトを吊るしてブランコのようにして子どもを遊ばせていた際、重さ100kg以上のパレットが落下し、小学3年生の女児の頭部に直撃して死亡する事故が発生しました。

父親は重過失致死の疑いで書類送検されています。 ​

3. フォークリフトの爪からの転落事故(2022年)

同じく2022年、父親が8歳の男児をフォークリフトの爪部分に乗せて運転していたところ、男児が転落し、左足を骨折する事故が起きました。

男児はフォークリフトの爪に足を乗せ、父親と向き合った状態で立っていたとされています。 ​

4. フォークリフトからの転落による死亡事故(2025年4月、茨城県)

2025年4月6日午後5時45分ごろ、茨城県筑西市岡芹の市道で、父親が運転するフォークリフトから小学1年生の男児が転落し、頭を強く打って死亡する事故が発生しました。

​父親は現行犯逮捕され、「車体のバランスが崩れて子どもが転落した」と供述しています。 ​

「ちょっとだけ」でもNG。親の責任と意識を

写真AC:フォークリフト「安全意識」
▲写真AC:フォークリフト「安全意識」

こうした事故の背景には、「子どもが喜ぶから」「ほんの少しだけなら」という親の甘い判断があります。

しかし、それは命を守るべき立場である大人の危機管理能力の欠如であり、単なる過失では済まされない問題です。

フォークリフトに子どもを乗せて起きた事故は、「不運」ではなく「未然に防げた事故」であり、親の危機管理能力や安全意識の欠如が大きく問われます。

危機管理能力とは「想像力」

危機管理とは、特殊なスキルではなく「最悪の事態を想像できる力」です。

  • フォークリフトから子どもが転落したら?
  • フォークリフトの操作を誤ったら?
  • 子どもが思わぬ動きをしたら?

その“もしも”を常に想像し、大人が先回りしてリスクを避けなければなりません。

すなわち、絶対に子どもをフォークリフトに乗せてはいけません

「うちは大丈夫」では済まされません。

一度の判断ミスが、かけがえのない命を奪うことになるのです。

事故は“運”ではなく“予測可能”なもの

写真AC:フォークリフト
▲写真AC:フォークリフト

多くの事故は、「ほんの少しだけ」「まさかこんなことになるとは」という油断から起きています。

しかし、フォークリフトは大人でも取り扱いを誤ると命に関わる重機です。

特に子どもを乗せる行為は、以下の理由から絶対に避けるべきです。​

  • 重量が1トン以上ある車両も珍しくない
  • 爪(ツメ)は鋭く、落下・転倒のリスクが常にある
  • 子どもには振動や揺れへの耐性がなく、体勢を崩しやすい

「事故が起きるのは一瞬」です。

フォークリフトによる事故、どうすれば防げる?

写真AC:フォークリフト
▲写真AC:フォークリフト

フォークリフトは遊具ではありません。

どれだけ子どもが乗りたがっても、絶対に乗せてはいけません。

悲しい事故が繰り返されないように、今一度、大人としての責任を胸に刻みましょう。

出来る対策をまとめました。

フォークリフトによる子どもの事故を防ぐ対策

フォークリフトによる子どもの事故を防ぐ対策をまとめました。

  • 絶対にフォークリフトに乗せない(遊び・記念撮影含む)
  • 作業中は必ず子どもを作業エリア外にいさせ、安全を確保する
  • 鍵は抜いて保管し、子どもが操作できないようにする
  • 子どもに「かっこいい働く車=危険もある」と教える
  • 「うちは大丈夫」が最も危ない、という意識を持つ
  • フォークリフトの操作は有資格者のみ(法律で定められています)
  • 作業場に子どもを近づけない、休日も保管場所に注意
  • 安全教育の中で、家庭内でのフォークリフト事故も共有
  • 「事故を未然に防ぐ」ための社内チェックリストを活用

親としての判断ひとつが、子どもの命を守る力になります。

「事故は他人事ではない」——その意識こそが、最も確実な予防策です。

まとめ:子どもの命を守るために、大人がすべきこと

フォークリフトは便利な作業車両ですが、誤った使用は命に関わる事故を引き起こします。

特に、子どもを乗せる行為は絶対に避けるべきです。

過去の痛ましい事故を教訓に、フォークリフトの正しい使用と安全管理を徹底し、子どもたちの安全を守りましょう。​

さらに詳しい情報や映像は、以下の動画をご覧ください。​

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