年齢を重ねるごとに、「柔らかさ」の大切さを実感するようになった私。
若い頃の私は、不器用な性格もあって、人と衝突したり、気まずくなることがよくありました。
敵対心や妬みの感情が先に立ってしまい、相手に余計な緊張感を与えてしまう。
そんな自分に後から落ち込むこともしばしばでした。
そんな私が、年齢を重ねて【物腰・心・考え方】3つの柔らかさを段々と身に付けていけたことで、人付き合いが以前より楽になったと実感しています。
今回は、年齢を重ねて気づいた「柔らかさ」の必要性についてお話ししたいと思います。
「強さ」ではなく「柔らかさ」が人間関係を楽にする

人と関わる中で学んだのは、「強さ」だけでは人間関係はうまくいかないということです。
もちろん、時には意志の強さや自分を貫く姿勢が必要な場面もあります。
ただ、そればかりを前面に出してしまうと、相手は構えてしまいますし、自分自身も疲れてしまうことになるんです。
柔らかさを持つことで、相手は安心して心を開いてくれます。
自分自身も「勝たなきゃ」「正しくあらねば」と力を入れすぎなくて済むので、気持ちがずっと楽になりますよ^^
たとえば、以前の私は相手の一言をすぐに「私を否定したのでは?」と受け取り、むきになってしまうことがありました。
でも今は「そういう考え方もあるよね」と軽く受け止められるようになりました。
これは“弱さ”ではなく“柔らかさ”です。
「柔らかさ」を持つと変わったこと

「柔らかさ」を意識するようになってから、いくつかの変化がありました。
- 気まずさを引きずらなくなった
昔は衝突すると、何日も気持ちを引きずっていました。今は「まあいいか」と切り替えられるようになりました。 - 人の言動を敵意と受け取らなくなった
以前は小さな一言に敏感に反応してしまっていました。今は「悪気はないんだろうな」と思える余裕があります。 - 無理に勝とうとしなくなった
会話の中で勝ち負けを意識することが減り、「分かり合えなくても大丈夫」と思えるようになりました。
こうした変化が積み重なることで、人間関係そのものがずっとラクになっていきました。
どうすれば「柔らかさ」を持てるのか?

では、「柔らかさ」はどうすれば身につくのでしょうか。
私自身の経験から、いくつかのヒントを挙げてみます。
- 相手の立場に立って考える
「この人はどんな気持ちでこの言葉を言ったんだろう」と想像するだけで、受け止め方が変わります。 - 正しくあろうとしすぎない
「絶対に自分が正しい」と思うと、相手を間違っていると断じがちです。正しさよりも、お互いが気持ちよくいられることを優先すると楽になります。 - 不完全な自分を受け入れる
自分だって完璧ではないと認められると、人の欠点も受け入れやすくなります。
私が挙げたヒントは小さなことですが、積み重ねていくと自然と心に柔らかさが身につくようになりますよ。
「柔らかさ」の大切さに気づいたきっかけ

私が少しずつ変わり始めたのは、年齢を重ねてからでした。
社会人や母としての経験を積み、立場も少しずつ変わってくると、いろんな人の考え方や背景に触れる機会が増えます。
その中で気づいたのは、「正しさや強さよりも、受け止め方の柔らかさのほうが大事なんだ」ということでした。
たとえば、自分の意見が違うときも、真っ向から否定するのではなく「そういう考え方もあるんだね」と一度受け止めてみる。
相手の成功を見ても「なんであの人ばかり」と嫉妬するのではなく、「すごいな、どうやってここまで頑張ったんだろう」と学びに変えてみる。
そうやって柔らかく向き合うことで、相手との関係もスムーズになり、自分の心も驚くほどラクになっていきました。
柔らかさは弱さではなく「余裕」

若いころの私は「柔らかい=弱い」と思っていました。
でも実際は真逆で、柔らかさこそが強さだったんです。
ここで言う柔らかさは、単に物腰のやさしさや話し方のトーンだけではありません。
心の柔らかさ――違う意見を受け止める余裕や、状況に応じて考え方を変えられるしなやかさも含みます。
つまり柔らかさとは「相手に合わせること」ではなく、「自分を見失わずに余白を持つこと」。
相手を受け止められる人は、自分の中に安心感や余裕を持っている人です。
【物腰・心・考え方】「柔らかさ」の3つのかたち
柔らかさと一口に言っても、実は色々な側面があり【物腰・心・考え方】3つの柔らかさがあります。
詳しくまとめてみました。
種類 | 内容 | 具体例 |
---|---|---|
物腰の柔らかさ(外に見える態度) | ・話し方が穏やか ・相手を否定しない ・圧を与えずに受け答えできる | 会話のときに声のトーンを落ち着かせる/「そういう考えもあるね」と返す |
心の柔らかさ(内面のあり方) | ・すぐに怒らず受け止められる ・相手の違いを受け入れる ・自分を守るために戦わなくても大丈夫と思える安心感 | 子どもの失敗に怒鳴らず見守る/意見が違っても「なるほど」と一度受け入れる |
考え方の柔らかさ(思考のしなやかさ) | ・「こうあるべき」に縛られすぎない ・違うやり方や意見にも耳を傾けられる ・状況に応じて変化できる | 予定変更にも柔軟に対応/自分と違う価値観から学ぼうとする姿勢 |
どれか一つの「柔らかさ」だけでも良いので、ちょっとずつ意識して取り入れてみてくださいね^^
まとめ
年齢を重ねて気づいたのは、「柔らかさ」は弱さではなく、大きな強さだということです。
人間関係において、相手をねじ伏せる強さよりも、受け止めて和らげる柔らかさの方が、ずっと価値があるのだと思います。
不器用で衝突が多かった私でも、少しずつ身につけられたのだから、誰にでもきっと育てられるものです。
今日、誰かと話すときに「ちょっと柔らかく」を意識するだけでも、あなた自身も相手も、きっとラクになれるはずですよ。