わが家の息子は小学2年生からそろばんを始めました。
教室によって異なるようですが、15級から始まり、約半年で検定試験の9級に合格することができました。(平均的な進級の度合いです)
そろばんを始めて、息子の様子を間近で見守ってきた親としては、そろばんを始めて本当によかったな~と感じています。
苦手意識を持っていた算数が、「得意になってきた!」と自信をつけられたことが一番の理由です!
今回は、小学2年生の息子が、そろばんを始めてから現れた変化や、そろばんの効果などについて、詳しくお伝えしていきたいと思います。
これからお子さんの習い事にそろばんを考えているパパママさんの参考になれば幸いです。
そろばんを習い始めて現れた変化
週2でそろばん教室に通い、子どもの変化に気がついたのは、始めて1か月辺りです。
自宅で宿題をする様子を見ていても、明らかに計算が早くなっていました。
そろばんを始めて約2か月後、学校で個別懇談会があった際、「○○くん、計算が早くなりました。これはそろばんの効果でしょうか?」と、先生も気付いてくださっている程でした。
実は、1年生の時点で、息子はこのような状態でした。
- クラスの中でも計算が遅い方
- 繰り上がりの計算になると指を使う
- さくらんぼ計算をしていない
- 計算カードをやりたがらない
目に見えて算数に対する苦手意識があった中、計算が早く解けるようになってきたことを本人も実感できたようで、
僕、【算数マスター】になってきたかも!!
と嬉しそうに話してくれました。
半年続けた現状としては、次のようなそろばんの効果を感じています。
そろばん効果①:【数量感覚が身に付く】
数量感覚について、「天才脳ドリル」数量感覚/中級に、このように説明されています。
数量感覚とは
数量感覚とは、数を量として認識できる能力(センス)です。
引用元:「天才脳ドリル」数量感覚/中級 パズル道場 山下善徳/橋本龍吾 出版社:増進堂・受験研究社(2020/7/15)より
このセンスを磨くと、様々な計算を頭の中でイメージを使ってできるようになり、計算がけた違いに速く・正確になります。
みかんを1個、2個と数えるように、そろばんは「珠」を動かして計算していくので、数を量として認識できる能力【数量感覚】が身につきやすいです。
算数に対して苦手意識があった息子は、そろばんを通して実際に珠を見ながら数を認識することで、みるみる感覚が身についていったようです。
小学校では、算数セットのおはじきや数え棒などを使っての指導。
日常生活においても、お手伝いや買い物、遊びの中の少しの工夫で身についていく能力なのだと思いますが、息子にはやりたりなかったということだと思います。
確かにわが家は、買い物でも電子決済、、、
生活や遊びの中で一緒に数を数えることも、あまりできていなかったかも、、、
と気づかされました。
低学年では基礎学習も取り入れて下さっているので、そろばん教室へ通い始めて本当に良かったです。
そろばん効果②:【自信がつく!】
息子はそろばんを始めてから、そろばんの上達や、算数が得意になってきたことを自分でも実感でき、どんどんと自信をつけていきました。
そろばんを通して自信がつくことに関して、「トモエ算盤株式会社」代表取締役社長の藤本トモエ氏のインタビュー記事をご覧ください。
そろばんでは時間と正確さを測ります。だから、過去の自分と比較して、その上達を実感しやすいんです。以前は3分間で10問解いていたのが、今は同じ時間で12問解けるようになった。あるいは、以前は8割しか正解できていなかったのが、今は9割も正解できるようになった。そうやって上達を客観的に実感できるので、子どもたちのなかで「自分はできる!」という自信や自己肯定感が醸成されていくのです。
※引用元:そろばんを通して “自己肯定感” を育んでほしい——『トモエ算盤株式会社』藤本トモエさんインタビュー
得意に感じることが一つでもあることは、自信に繋がっていきますね。
そろばん効果③:【集中力を高める】
そろばん教室での様子を伺うと、「とても集中して、よく頑張っていますよ」とおっしゃっていただきます。
そろばん教室の、他に誘惑(YouTubeやゲーム)のない環境ももちろん大きいと思いますが、そろばんは一度気を抜いてしまうと、次のようなことが起こり、問題を最初からやるはめになることが多いんです。
- どこまでやったか分からなくってしまう
- 珠の動かし方に迷いが生じる
- 違う珠まで動かしてしまう
- そろばん自体を動かしてしまい、珠がぐちゃぐちゃになる
どうでしょう?
そろばん経験者なら分かってくれるはずです。
かくゆう私も小学生の頃にそろばんを習っており、3級まで合格しています。
はい、全くすごくありません!
途中、つまずいていたくらいです、、、
息子も家でそろばんの宿題をやっている時に、何度かこのようなことがあり「あ~。」と言いながらまた最初から始める姿を何度も目撃しました。
集中しないと、このようなことになってしまうので、集中力は必然的に養われていきます。
そろばん効果は他にも色々とありそう!
そろばんの効果として、次のようなこともよく耳にします。
- 暗算力がつく
- 記憶力の向上
- 忍耐力がつく
息子はまだそろばんを始めて半年なので、上記のような効果は分かりません。
2ケタや3ケタでも簡単な問題は暗算で解いていますが、他の子と比べて暗算力があるかと言われれば分からないというのが現状です。
忍耐力に関してなど、ほぼないように感じます(笑)
通っているそろばん教室では、「暗算検定」と併せて「フラッシュ暗算」も取り入れていますので、引き続き様子をお伝えしていきたいと思います。
こちらは暗算のテキストです↓。そろばんと同じように考えて解きます。
こちらはフラッシュ暗算の様子です↓。
それでは次に、そろばんでよく耳にする「疑問」について息子の場合はどうだったのかお伝えしていきたいと思います。
半年の間に、そろばんでつまずくことはなかった?
息子は15級から9級まで、比較的スムーズに進級していった方だと思いますが、一度つまずくことがありました。
それは、異なる感染症に立て続けに2回かかり、しばらくそろばん教室をお休みしまう日が続いた時のことです。
久しぶりにそろばんをやった際、「5になる数のお友だち」が分からなくなり、隠れて指を使うようになってしまったのです。
幸い私がそろばんを習っていたこともあり、すぐに気が付いて一緒に復習すると、すぐに感覚を取り戻すことができました。
ほんの1回だけでしたが、そろばん教室から泣きそうな顔になりながら帰ってきた時は焦りました~。
「5になる数のお友だち」をマスターしたら、その後のたし算引き算はスムーズでしたよ。
一般的に見ても、7級までは比較的スムーズに進級していくそうです。(教室によっては飛び級を取り入れている場所もあります。)
6級が一つ目の壁となる級のようなので、様子を見守っていきたいと思います。
字は雑にならない?
時間をかけて丁寧に書いた字と比べれば、少し字が雑になるようには感じますが、そこまで気になりません。
そろばんでは、数字を斜めに書くように教わります。
先生も教えている時に、「学校では真っすぐに書くと思うから、教わったように書いてね。」と使い分けるように指導していました。
そろばんの検定試験では、スピードと正確さが重要なので、確かに雑になりがちかもしれませんが、「6が0に見えないように!」や「読める字!」という点は意識しているようです。
ひっ算で混乱しない?
息子は小学校でひっ算を習い始める2年生のタイミングでそろばんを始めましたが、ひっ算で解くことを面倒くさがることはあっても、混乱することはありませんでした。
「ひっ算で混乱」というのも、そろばんもひっ算も、同じ縦列で数字が並んでいるのに、解き方が違う為このように言われているようです。
「85−45=40」の計算を例にとって比較してみます。
そろばんで計算する場合
ひっ算で計算する場合
このように、そろばんは頭の方から計算するのに対し、ひっ算は一の位から計算します。
最初は混乱することがあったとしても、自然と「別の計算方法」と捉えて慣れるようなので、あまり心配はいらないようです。
さいごに
小学2年生でそろばんを始めて、息子の様子を間近で見守ってきた親としては、そろばんを始めて本当によかったな~と感じています。
苦手意識を持っていた算数が、「得意になってきた!」と自信をつけられたことが一番の理由です!
暗算も始まったので、次回は暗算に関する効果もお伝えしていけたらいいなと感じています。
習い事にそろばんを考えているパパママさん、とてもおすすめなので、是非参考にしてみてくださいね。